子供が遊び場から、スムーズに帰れる方法
ショッピングモールなどで、遊び場がありますが、子供がなかなか帰ってくれなくって、力ずくで連れて帰ったなんて経験ありませんか?「嫌だ、まだ帰らない!もっと遊ぶ!」こうなったら、本当にしんどいですよね。親もイライラしてしまって、どんどん口調が強くなり、声が大きくなってしまいます。
せっかくの楽しい外出が台無しです。本当は怒りたくないですよね。子供がちゃんとメリハリをもって、言うとおりに遊びを切り上げてくれたら、こんな事にはなりません。
すんなり終わるためには、3つのステップが必要です。
- ステップ1.遊び始めるまえに、時間や条件を決めておく。
- ステップ2.終わり時間の5分前に、声をかけて、心の準備をさせる
- ステップ3.終わり時間がきても遊びを続けようとする際は、「○○したら、終わりにしようね」と具体的な作業を指定する。
- 最後に:怒るのを我慢して、褒める回数を増やす方が成功率が上がります。
ステップ1.遊び始めるまえに、時間や条件を決めておく。
ステップ2.終わり時間の5分前に、声をかけて、心の準備をさせる
ステップ3.終わり時間がきても遊びを続けようとする際は、「○○したら、終わりにしようね」と具体的な作業を指定する。
ステップ1.遊び始めるまえに、時間や条件を決めておく。
まず大切なのは、遊び始める前に、条件や遊び終わる時間を指定しておくということです。例として、私が娘とする約束をあげてみます。
- 30分したら帰るからね。帰る時に帰らないってわがまま言わない?約束できる?
- 晩御飯を食べに帰るから、5時になったら帰るよ。5時になったら、帰るって約束できる?
この時に大切なのは、子供がこの話に同意して遊び始めるということです。遊びたいあまりに、ちゃんと聞かずに「うん。うん。」という子供がいますが、その場合にはどんな約束内容なのか?本当にその約束でいいのか?子供に言わせるようにすると認識しやすいようです。
「本当にわかった?じゃあ、どんな約束だったか言ってみて。…そうだね、本当に約束守れる?」と言ってあげるとちゃんと子供自身が約束を認識できるうえに、能動的に約束をした形になり、約束を守ってくれやすくなります。
ステップ2.終わり時間の5分前に、声をかけて、心の準備をさせる
多くの人があまりされていないでしょうが、約束の時間にいきなり声をかけるのではなく、その5分くらい前に「約束の時間まであと5分だよ。そろそろ、片付ける準備しようか?」などと言って、心の準備をさせておきます。心の準備をさせることが、目的なので片付け始めなかったとしても怒ってはダメです。
小さい子供はまだ時計が読めなかったり、時間感覚もよくわかっていません。しかし、約束をして約束を守りたいとは思っています。ただ、感情や欲求のコントロールが未熟なために、すぐに言われても心の整理がつかず、すぐには遊びをやめられないのです。
大人でもそうですよね。夢中でゲームをしていて、もう終わりといわれても、「もう少しだけ」と思ってしまいますよね。その状態の時に、約束やぶったねと怒られたらどうですか?逆に、やめる気をそがれませんか?
大人だって難しい欲求のコントロールを子供が簡単にできるはずがありません。ですから、約束の時間の少し前に、教えてあげて心を整理する時間をあげるのです。
ステップ3.終わり時間がきても遊びを続けようとする際は、「○○したら、終わりにしようね」と具体的な作業を指定する。
さぁ、約束の時間がきました。約束の時間の5分前にも声をかけたし、大丈夫だろうと「さぁ、時間だよ。終わろうか?」と意気揚々と声をかけたあなた。そこで、まさかのまだ帰りたくないとの答え。でも、怒ってはいけません。あと、一押しが必要です。
最後は、子供が取り組んでいる最後の遊びを一緒にしてあげましょう。いわゆる、遊びのきりの良いところまで付き合ってあげるわけです。しかし、時間は時間。早く切り上げるために、親も手伝い完成を早めます。
砂場でお城を作っているのであれば、「お城が、完成したら終わりにしようね。」と声をます。おままごとの途中なら、「お料理できて、みんなで食べたら終わりにしようね。」と言ってあげます。
ここでのポイントは、具体的に作業を指定して、それが完了したら終わりだと教えてあげることです。これにとり、子供は遊びに区切りをつけることが出来るので、気持ちに整理をつけやすくなります。これもまさに大人も同じですよね。
ちゃんと約束を守って終わることが出来たら、いっぱい褒めてあげましょう。それが、次の成功につながります。
最後に:怒るのを我慢して、褒める回数を増やす方が成功率が上がります。
子供が言うことを聞いてくれないと、どうしても感情的に怒る回数が増えてきます。でも、怒れば怒るほど子供はいうことを聞いてくれなくなってきます。ドツボにはまってしまます。負のスパイラルです。そうなってしまうと、子供も親も本当にしんどいです。
いうことを聞いてくれない時に、怒るのを我慢して、その日の子供の行いで偉かったことほめることが出来る事柄を思い出したようにほめてあげてください。もしくは、抱きしめて大好きだよ。愛してるよ。と伝えてください。
なぜかわかりませんが、不思議と「遊ぶの終わりにする。」「帰りたいと思ってたの。」と急に状況が好転したりします。
どうしようか途方に暮れた時、試してみてください。
出来るだけ、怒ることを少なくして、子供もあなたも笑顔で過ごせるようにしていきましょう。